マイクロソフト社はこれまでカーネルモード署名用にクロスルート証明書を提供しておりましたが、2019年8月1日にその提供およびサポートを終了することを発表しました。2021年には提供していたほとんどのクロスルート証明書が有効期限を迎えますが、以降新しいクロスルートの提供は行われません。
現在の署名でご利用いただいているクロスルート証明書の有効期限を迎えますと、以降は新しいカーネルモード署名はできなくなります。詳細につきましては、マイクロソフト社のページをご確認ください。
注意: クロスルート証明書は有効期限まではご利用いただけます。各デジサートブランド用にマイクロソフト社から提供されていたクロスルート証明書の有効期限は下記項目をご確認ください。
2021年からマイクロソフト社は新しいプログラムを用意しています。カーネルモード署名が必要な場合は、今後Windowsデベロッパーセンターを通してマイクロソフト社に登録、申請する必要があります。申請方法はこちらのページをご確認ください。
これまでコードサインイング証明書の新規/更新/再発行申請時に提供していたプラットフォーム「Kernel-Modeドライバー」オプションを廃止します。
※旧シマンテックのコードサイニング証明書にはこのようなオプションはありませんので対象外です。
クロスルート証明書が署名で使用されているか確認するには、Signtoolで確認コマンドを実行し、証明チェーンが「Microsoft Code Verification Root」で終わっているか確認します。
コマンド例: signtool verify /v /kp <mydriver.sys>
出力結果サンプル:
クロスルート証明書の名称(※) | 有効期限 |
DigiCert Assured ID Root CA | 2021/4/15 |
DigiCert High Assurance EV Root CA | 2021/4/15 |
DigiCert Global Root CA | 2021/4/15 |
GeoTrust Primary Certification Authority | 2021/2/22 |
GeoTrust Primary Certification Authority - G3 | 2021/2/22 |
Thawte Primary Root CA | 2021/2/22 |
Thawte Primary Root CA - G3 | 2021/2/22 |
VeriSign Class 3 Public Primary Certification Authority - G5 | 2021/2/22 |
VeriSign Universal Root Certification Authority | 2021/2/22 |
※ルート証明書とクロスルート証明書は同名ですが異なる証明書です。ルート証明書の有効期限ではありませんのでご注意ください。