Step 1:サーバ証明書 と 中間CA証明書 のインストール
- 発行通知メールに添付されているサーバ証明書と中間CA証明書のファイルを入手します。
添付ファイル例:
※それぞれのCRTファイルはBase64でエンコードされています。
メモ帳等でテキスト化されたコード("-----BEGIN CERTIFICATE-----"から”-----END CERTIFICATE-----”)
として開くことができます。必要に応じてこのコードをコピーして各設定ファイル等の編集にを行ってください。
- サーバ証明書ファイルとCSR生成時に作成した秘密鍵ファイルの組み合わせが、TLS/SSL暗号化通信に利用するキーペアとなります。この2つのファイルは、 必ず正しい組み合わせのペアで利用します。
サーバー証明書ファイル、中間CA証明書ファイル、秘密鍵ファイルの3つを管理しやすいディレクトリに保存します。
例:
証明書ファイル |
/usr/local/ssl/certs/
commonname.crt
|
中間CA証明書ファイル |
/usr/local/ssl/certs/
DigiCertCA.crt
|
秘密鍵ファイル |
/usr/local/ssl/private/
private.key
|
注意:証明書更新等の理由で既存のファイルと置き換えされる方
インストール時のトラブル等で更新元の証明書に戻せるように、既存の証明書ファイル・秘密鍵ファイルを上書きしないように、異なるファイル名で保存することをお奨めいたします。
例: commonname2019.crt , private2019.key
|
注意:Apache 2.4.8以降をご利用の方
Apache 2.4.8 から中間CA証明書を指定するSSLCertificateChainFile ディレクティブが廃止されたため、 中間CA証明書を証明書ファイルに含める必要があります。
証明書ファイルおよび中間CA証明書ファイルをメモ帳などで開き、以下のように
証明書ファイルに中間CA証明書のコードを追記して保存してください。
(またオプションのクロスルート証明書を設定する場合は更に中間CA証明書の後に追記して
ください。)
証明書ファイルの例:
|
- Apache-SSL設定ファイル (初期ファイル名は、httpsd.conf 、 ssl.conf など)をエディタで 開き、必要な箇所を編集します。 以下の箇所に保存した証明書ファイル、中間CA証明書ファイル、秘密鍵ファイルのパス、ファイル名を指定します。
例:
SSLCertificateFile |
証明書ファイルのパスとファイル名を指定します
例: SSLCertificateFile /usr/local/ssl/certs/commonname.crt |
SSLCertificateChainFile
(または SSLCACertificateFile) |
中間CA証明書ファイルのパスとファイル名を指定
例: SSLCACertificateFile /usr/local/ssl/certs/DigiCert.crt |
SSLCertificateKeyFile |
秘密鍵ファイルのパスとファイル名を指定します
例: SSLCertificateKeyFile /usr/local/ssl/private/private.key |
- 上記編集完了後、Apacheサーバを起動(起動中の場合は一旦停止させ起動)します。
エラーが表示される場合
- 「key values mismatch」等のメッセージが表示される場合は、証明書ファイルと、
秘密鍵ファイルの組み合わせが正しくありません。正しい組み合わせで;設定ファイルに指定してください。
- 「Unable to read server certificate from file ファイル名」 等のメッセージが表示される場合は、指定されたファイルが正しくファイルを保存できていない 可能性があります。
ファイル保存時に、不要な文字やスペースが含まれていないか確認してください。
- 秘密鍵生成時にパスフレーズを設定している場合、起動時にパスフレーズの入力が求められますが、ご利用環境によりパスフレーズが入力できない
(入力するためのプロンプトが 表示されない)等の理由、Apacheが起動できない 事例が 報告されています。パスフレーズの削除や自動入力設定がご不明な場合は、改めてパスフレーズを 設定しない 秘密鍵から作成した CSRを元に証明書の再発行いただくことを 検討ください。再発行手続きについて
Step 2:秘密鍵ファイルと証明書ファイルのバックアップ
ハードウェア障害などに備え、正しい組み合わせでキーペア(秘密鍵ファイル と 証明書ファイル)を
バックアップしておきます。
例:
証明書ファイル |
/usr/local/ssl/certs/commonname.crt |
秘密鍵ファイル |
/usr/local/ssl/private/private.key |
- サーバをリプレイスする場合などには、キーペアの各ファイルを新しい環境にインポートする
ことで移行して利用できます。
- 秘密鍵を紛失した場合、取得したサーバIDを利用できません。確実にバックアップを
取ってください。
- 既存の秘密鍵、証明書と混同しないよう、ファイル名で見分けるなどして管理してください。
- 作成時に設定したパスワードを忘れないよう、注意してください。
お客様の秘密鍵について
- 秘密鍵は、セキュリティ上最も大切な情報です。秘密鍵が漏洩した場合、暗号化の安全性が失われます。
- 秘密鍵をEメールに添付して送信したり、共有のドライブで保存するなどの行為は
絶対にお止めください。
- 当社がお客様の秘密鍵情報を受け取ることは絶対にありません。
- 秘密鍵は必ずハードディスク以外のメディアにもバックアップを取り、厳重管理して
ください。
- 設定したパスワードを忘れないように十分注意してください。
|