弊社では、2021年末までにドメイン名の認証ポリシーについて、2点の変更を予定しています。
変更適用日以降のTLS/SSL証明書およびセキュアメールIDの発行、およびドメイン名の事前認証に
おける申請ドメイン名の認証方法に影響がある可能性があります。
これらのポリシー変更は、新規、更新、および再発行すべてのTLS/SSL証明書およびセキュアメールIDの
申請に適用されます。なお、既に発行済みの証明書への影響はありません。
以下2点のポリシー変更は、全てのパブリックTLS/SSL証明書およびセキュアメールIDのドメイン名認証に適用されます。
本変更に関しまして、今すぐ何らかの対応をいただく必要はありません。
以下の点につきまして、ご認識置きください。
お客様の証明書ライフサイクル管理への混乱を最小限に抑えるため、弊社では今後、本変更に関連する
通知やナレッジベース等の作成に取り組んでまいります。
公開準備が整うまでの参考資料として、以下のページなどをご確認ください。
ドメイン名の利用権確認(DCV)方法
Mozilla および CA/B フォーラムは、ドメイン認証履歴の再利用ライフサイクルを 397 日に短縮します。
これにより、ドメイン名の事前認証を行うことで常に有効な状態のドメイン名を管理されているお客様においては、一年に一度ドメインの再検証が必要となります。
DigiCertでは、2021年9月28日~10月1日(JST)の期間に変更を適用予定です。
本件に関する補足情報:
CA/Bフォーラムは、ファイル認証方式(DCV方式:HTTP Practical Demonstration)に関する投票を
行いました。この変更(2021年11月17日(JST) 適用予定)(※11/16更新)は、ファイル認証方式の利用に
以下のような影響を与えます。
証明書のFQDN/SAN |
検証ファイルの設置場所 |
現在のドメイン検証 |
変更適用後のドメイン検証 |
example.com |
example.com |
検証可 |
検証可 |
subdomain.example.com |
subdomain.example.com |
検証可 |
検証可 |
subdomain.example.com |
example.com |
検証可 |
検証不可 |
*.example.com |
example.com |
検証可 |
検証不可 |
www.example.com |
example.com |
検証可 |
検証不可 |
www.sub.example.com |
sub.example.com |
検証可 |
検証不可 |
現在、複数のDCV認証方式におけるCA/B フォーラムの基本要件では、FQDN(例:subdomain2.subdomain.example.com)または、ワイルドカードドメイン(例:*.subdomain.example.com)のドメイン名検証は、そのベースドメイン(例:example.com)
または他の上位ドメイン名レベル(例:subdomain.example.com)にて、検証可能と考えられています。
しかしながら、本ポリシー変更により、ファイル認証方式が使用される場合は各 FQDN/SAN に対し、
個別の検証が必要となります。また、ワイルドカードのドメイン名は FQDN と見なされないため、
ワイルドカード証明書におけるファイル認証方式の仕様は完全に禁止されます。
なお、本変更はEメールおよび DNS認証方式の検証には適用されません。E メールおよび
DNS認証方式による検証は、従来どおりワイルドカード証明書に使用することができ、
サブドメインおよびワイルドカード・ドメインの検証に、ベースドメイン・レベルまたはその他の
上位ドメインで検証を実施することができます。
この変更は、2021年11月17日(JST)に適用予定です。(※11/16更新)