質問
サーバID の必要ライセンス数を教えてください。
回答
サーバID ライセンスの原則
サーバライセンス数は、「コモンネーム(FQDN)x サーバ台数」 となりますが、サーバ台数の数え方については、物理サーバ(WebサーバやSSLアクセラレータ)、仮想サーバ、SSLサービスコンポーネントが含まれます。
SSLのライセンス数は、前提としてサーバー台数分のライセンス購入が必要です。
構成によりますが、SSLセッションを利用する論理的なSSLサービスコンポーネント毎にサーバ証明書を取得してください。
SSLサービスコンポーネントとは、SSL機能を実際に必要とするWebサーバやネットワーク機器等を指します。
※物理的にSSLセッションを終端する機器(SSLアクセラレータ等)とは異なる場合がございます。
※詳しくは「サーバID 必要ライセンス数の算出方法」を参照してサーバライセンス数を計算してください。
サーバID 必要ライセンス数の算出方法
必要ライセンス数は、コモンネーム(FQDN)を利用するサーバ台数(SSLサービスコンポーネント)の総和で計算します。
•パターンA コモンネーム(www.example.com)を2台のサーバで利用する場合
コモンネーム(1つ) x サーバ台数(2) =ライセンス数2
•パターンB コモンネーム(www.example.com、info1.sample.co.jp、info2.sample.co.jp)を2台のサーバで利用する場合
コモンネーム(3つ) x サーバ台数(2) =ラインセンス数6
•パターンC 複数のコモンネーム、サーバ台数がある時は利用する環境ごとに計算して必要なライセンスの総数を確認します。
コモンネーム(www.example.com、info1.sample.co.jp)をAサーバ1台で利用
コモンネーム(www.example.com、info2.sample.co.jp)をBサーバ1台で利用する場合
Aサーバ分 コモンネーム(2つ) x サーバ台数(1) = Aサーバ分のライセンス数2
Bサーバ分 コモンネーム(2つ) x サーバ台数(1) = Bサーバ分のライセンス数2
Aサーバ分のライセンス数(2) + Bサーバ分のライセンス数(2)=
必要なライセンス数4
サブドメインを利用する場合は、サブドメインの数でカウントします。
例) info1.sample.co.jp, info2.sample.co.jp の2つのサブドメインを利用している場合、2つのコモンネームとカウントします。
1台のサーバに複数のコモンネーム(FQDN)がある場合、そのコモンネームの数「サーバIDのライセンス」が必要です。
ロードバランサ、SSLアクセラレータやプロキシなどを利用する場合、配下のサービス提供機器(Webサーバなど)すべてに「サーバIDのライセンス」が必要です。
デジサートブランドにおける追加サーバでの使用ついては、当記事の記載、またはお見積りに準じて必要ライセンス数分をご購入ください。
同一のコモンネームで複数のサーバIDを取得する場合
SSLアクセラレータやプロキシなどを利用するシステムの場合でも、Webサーバ台数分のサーバIDをご申請いただけます。
必要ライセンス数の算出方法に関しては、以下をご覧ください。
システム構成 | ライセンスカウント方法 | |
Webサーバが1台だけのシステム | スタンドアロン型 | コモンネーム数 |
バーチャルホスト型 | コモンネーム数 | |
メインフレーム型 | コモンネーム数 (同一のコモンネームで、複数の認証方式を利用している場合、認証方式毎にライセンスが必要です) |
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仮想化サーバ型 | コモンネーム数 (複数の仮想マシン上に同一のコモンネームがある場合、そのコモンネームが使われている仮想マシン数でカウントします) |
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Webサーバが2台以上あるシステム | コールドスタンバイ機を利用 | コールドスタンバイ機にはライセンスは不要 |
ホットスタンバイ機を利用 | ホットスタンバイ機にはライセンスは不要 | |
ロードバランサを利用 | 配下のWebサーバすべてにライセンスが必要 | |
プロキシを利用 | 配下のWebサーバすべてにライセンスが必要 | |
SSLアクセラレータを利用 | 配下のWebサーバすべてにライセンスが必要 | |
多階層型Webサーバシステム | 配下のWebサーバすべてにライセンスが必要 また、下位層のサーバでSSLをインストールしている場合、対象のサーバ毎にライセンスが必要 |
|
複合型 | それぞれのWebサーバにあるコモンネーム数の総和 | |
デバイスを利用 | SSL-VPNを利用 | SSL-VPN装置の数 |
RADIUSを利用 | RADIUSサーバの数 | |
クラウドサービスを利用 | クラウドサービス毎に決定 |
スタンドアロン型
ライセンスポリシー: Webサーバ数を「1個」でカウントします。
この場合、ライセンス数は「1個」
バーチャルホスト
ライセンスポリシー:コモンネーム数(バーチャルホスト数、FQDN数)でカウントします。
この場合、ライセンス数は「3個」
メインフレーム型
ライセンスポリシー:
コモンネーム数(FQDN数)でカウントします。同一のコモンネームで、複数の認証方式(RACF, TopSecret, ACF2)を利用している場合、認証方式毎にライセンスが必要です。
この場合、ライセンス数は「3個」
仮想化サーバ型
ライセンスポリシー:
コモンネーム数(FQDN数)でカウントします。複数の仮想マシン上に同一のコモンネームがある場合、各仮想マシン上にあるコモンネーム数の総和でカウントします。
この場合、ライセンス数は「4個」
コールドスタンバイ機を利用
ライセンスポリシー
メインのWebサーバは、それぞれのWebサーバ上のコモンネーム数(FQDN数)の総和でカウントします。
コールドスタンバイ機はライセンスが不要です。
この場合、ライセンス数は「1個」
ホットスタンバイ機を利用
ライセンスポリシー
メインのWebサーバは、それぞれのWebサーバ上のコモンネーム数(FQDN数)の総和でカウントします。
ホットスタンバイ機はライセンスが不要です。
この場合、ライセンス数は「1個」
ロードバランサを利用
ライセンスポリシー
ロードバランサ配下でサーバ証明書によって保護されるサービスを提供する機器すべてにライセンスが必要です。
この場合、ライセンス数は「2個」
プロキシ、キャッシュサーバを利用
ライセンスポリシー:
プロキシ、キャッシュサーバ配下でサーバ証明書によって保護されるサービスを提供する機器すべてにライセンスが必要です。
この場合、ライセンス数は「2個」
※プロキシサーバ、ウェブサーバの両方にサーバIDを入れる場合、SSLセッションごとにライセンスが必要ですので、「3個」となります
SSLアクセラレータを利用
ライセンスポリシー
SSLアクセラレータ配下でサーバ証明書によって保護されるサービスを提供する機器すべてにライセンスが必要です。
この場合、ライセンス数は「2個」
※SSLアクセラレータ、ウェブサーバの両方にサーバIDを入れる場合、SSLセッションごとにライセンスが必要ですので、「3個」となります
多階層型Webサーバシステム
アプリケーションサーバ、データベースを利用する場合
ライセンスポリシー
下位層のアプリケーションサーバでSSLを利用している場合、対象のサーバ毎にライセンスが必要です。
適用されるライセンスポリシーは、Webサーバと同様のポリシーとなります。
この場合、ライセンス数は「4個」
複合型
バーチャルホストとロードバランサを併用する場合のライセンスポリシー
この場合、ライセンス数は「6個」
この例では、バーチャルホストとロードバランサの複合型ですが、他の複合型に関しても同様に、それぞれのライセンスポリシーを組み合わせた総計でカウントします。
SSL-VPNを利用する場合
ライセンスポリシー
SSL-VPN装置の数でカウントします。
この場合、ライセンス数は「2個」
RADIUSにサーバIDをインストールする場合
ライセンスポリシー:
RADIUSサーバの数でカウントします。
この場合、ライセンス数は「2個」
クラウドサービスを利用
クラウドサービスでは、サーバリソースが柔軟に増減したり、日々リソースが増大したりすることから、従来型のライセンス体系が適用できない場合がございます。
当社ではサーバ台数や仮想マシン数が動的に変動するクラウドサービスに対して、クラウドサービス毎に適切なライセンス体系を適用していきます。
各クラウド事業者を利用する場合
ELTEX Cloud ライトプラン: | 1コモンネームあたり「2ライセンス」とします。 |
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ELTEX Cloud: | 1コモンネームあたり「3ライセンス」とします。 |
ELTEX Cloud エンタープライズ: | 1コモンネームあたり「4ライセンス」とします。 |
顧客データ数100,000以内プラン: | 1コモンネームあたり「2ライセンス」とします。 |
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顧客データ数100,001以上プラン: | 1コモンネームあたり「3ライセンス」とします。 |
弊社提供の「クラウド型WAF」を利用する場合
ライセンスポリシー