2026年10月15日より、デジサートはデフォルトのパブリック TLS 発行階層を、従来の DigiCert Global G2 および G3 ルート階層から、専用の
DigiCert G5 TLS ルート階層に変更します。
本記事は、2026年10月15日以降も、現在デフォルトで使用されているDigiCert Global G2/G3 TLSルート階層を必要とするお客様を対象としています。
2026年10月15日に変更される内容と変更されない内容、Global G2/G3ルートの移行スケジュール、およびCertCentral、CertCentral Services API、ACME、サードパーティー連携で発行元の中間CA証明書(ICA)を指定する方法について説明します。
デジサートが新しいブラウザ要件に合わせてルート階層を変更する背景については、デジサートのルート戦略:新しい業界標準への適合や[CertCentral] DigiCert TLSルート証明書の互換性とG5ルートへの移行に関するQAを参照してください。
| 注記: 2026年10月15日の変更は、同日以降に発行される証明書にのみ適用されます。10月15日より前に発行された既存の証明書には影響がなく、証明書の有効期限が切れるか失効されるまで引き続き有効です。 |
2026年10月15日、デジサートは、パブリックWeb PKI TLS証明書のデフォルトの証明書チェーン(階層)をG5 TLSルート階層へ変更します。CertCentralでは、中間CA証明書(ICA)が明示的に選択されていない場合、新規発行、更新、再発行および複製の証明書を、デフォルトで該当するG5 TLSルート階層から発行します。
| ブランド | デフォルト ICA | ルート CA |
|---|---|---|
| DigiCert | DigiCert G5 TLS RSA4096 SHA384 2021 CA1 | DigiCert TLS RSA4096 Root G5 |
| DigiCert | DigiCert G5 TLS ECC SHA384 2021 CA1 | DigiCert TLS ECC P384 Root G5 |
| GeoTrust | GeoTrust G5 TLS RSA4096 SHA384 2022 CA1 | DigiCert TLS RSA4096 Root G5 |
| GeoTrust | GeoTrust G5 TLS ECC P-384 SHA384 2022 CA2 | DigiCert TLS ECC P384 Root G5 |
| Thawte | Thawte G5 TLS RSA4096 SHA384 2022 CA1 | DigiCert TLS RSA4096 Root G5 |
| Thawte | Thawte G5 TLS ECC P-384 SHA384 2022 CA2 | DigiCert TLS ECC P384 Root G5 |
| RapidSSL | RapidSSL G5 TLS RSA4096 SHA384 2022 CA1 | DigiCert TLS RSA4096 Root G5 |
| RapidSSL | RapidSSL G5 TLS ECC P-384 SHA384 2022 CA1 | DigiCert TLS ECC P384 Root G5 |
| Encryption Everywhere | Encryption Everywhere G5 TLS RSA4096 SHA384 2022 CA1 | DigiCert TLS RSA4096 Root G5 |
| Encryption Everywhere | Encryption Everywhere G5 TLS ECC P-384 SHA384 2022 CA1 | DigiCert TLS ECC P384 Root G5 |
DigiCertは2021年から、Microsoftを含む各種トラストストアへのG5 TLSルート証明書の追加を進めてきました。その後もG5ルート証明書を収録するトラストストアは増え続けています。ただし、お客様が使用するすべてのブラウザ、OS、アプリケーションにG5ルート証明書が収録されていることを保証することはできません。
接続元のトラストストアにG5ルート証明書が収録されていない場合でも、DigiCert G5ルート階層から発行されたTLS証明書が信頼されるようにするには、サーバーの証明書チェーンにクロス署名ルート証明書を設定します。これはサーバー側で行う設定であり、Webサイトの利用者による操作は必要ありません。クロス署名ルート証明書は、DigiCert Trusted Root Authority Certificates を参照のうえ取得してください。
通常は、RSA証明書には以下のG2クロス署名ルート、ECC証明書にはG3クロス署名ルートの使用を推奨します。G1クロス署名ルートは、G1ルートへの信頼を必要とする特定の旧環境をサポートする場合にのみ使用してください。このクロスルート証明書の提供終了日は未定です。
G5 RSA ICA+G2クロス署名ルート:新旧を問わず、ほぼすべてのブラウザおよびOSで利用できます。
| Brand | G5 RSA Intermediate CA | G2 cross-signed root CA certificate |
| DigiCert | DigiCert G5 TLS RSA4096 SHA384 2021 CA1 | G2 Cross Signed – DigiCert TLS RSA 4096 Root G5 |
| GeoTrust | GeoTrust G5 TLS RSA4096 SHA384 2022 CA1 | G2 Cross Signed – DigiCert TLS RSA 4096 Root G5 |
| Thawte | Thawte G5 TLS RSA4096 SHA384 2022 CA1 | G2 Cross Signed – DigiCert TLS RSA 4096 Root G5 |
| RapidSSL | RapidSSL G5 TLS RSA4096 SHA384 2022 CA1 | G2 Cross Signed – DigiCert TLS RSA 4096 Root G5 |
G5 ECC ICA+G3クロス署名ルート:新旧を問わず、ほぼすべてのブラウザおよびOSで利用できます。
| Brand | G5 ECC Intermediate CA | G3 cross-signed root CA certificate |
| DigiCert | DigiCert G5 TLS ECC SHA384 2021 CA1 | G3 Cross Signed – DigiCert TLS ECC P384 Root G5 |
| GeoTrust | GeoTrust G5 TLS ECC P-384 SHA384 2022 CA1 | G3 Cross Signed – DigiCert TLS ECC P384 Root G5 |
| Thawte | Thawte G5 TLS ECC P-384 SHA384 2022 CA2 | G3 Cross Signed – DigiCert TLS ECC P384 Root G5 |
| RapidSSL | RapidSSL G5 TLS ECC P-384 SHA384 2022 CA1 | G3 Cross Signed – DigiCert TLS ECC P384 Root G5 |
G5 RSA ICA+G1クロス署名ルート:限定的なレガシー環境向け。G1ルートへの信頼を必要とする特定の旧環境で使用します。一般的な後方互換性への対応には通常必要ありません。そのような環境の多くは、G2クロス署名ルートで対応できます。
| Brand | G5 RSA Intermediate CA | G1 cross-signed root CA certificate |
| DigiCert | DigiCert G5 TLS RSA4096 SHA384 2021 CA1 | G1 Cross Signed DigiCert TLS RSA 4096 Root G5 |
| GeoTrust | GeoTrust G5 TLS RSA4096 SHA384 2022 CA1 | G1 Cross Signed DigiCert TLS RSA 4096 Root G5 |
| Thawte | Thawte G5 TLS RSA4096 SHA384 2022 CA1 | G1 Cross Signed DigiCert TLS RSA 4096 Root G5 |
| RapidSSL | RapidSSL G5 TLS RSA4096 SHA384 2022 CA1 | G1 Cross Signed DigiCert TLS RSA 4096 Root G5 |
G2/G3ルートとの互換性のみが必要な場合は、G5ルート階層から証明書を発行し、G2/G3ルートへ接続するクロスルート証明書を使用できます。この場合、サーバー証明書の発行元はG5中間CAとなります。
G2/G3中間CAからの直接発行が必要な場合は、特定の契約形態で、中間CA証明書(ICA)選択機能が有効なアカウントに限り、2026年10月15日以降もG2/G3中間CAを選択できます。
現時点では、対象アカウントでG2/G3中間CAを選択するための個別の例外承認の申請は必要ありません。本機能は、すべてのアカウントで利用できるものではありません。詳細については、下記「中間CA証明書チェーンの選択」を参照してください。
なお、G5ルート階層が今後の標準となるため、移行期間中にG2/G3ルート階層への依存を確認し、G5への移行を進めてください。
2026年10月15日以降もGlobal G2/G3ルート階層からの証明書発行を継続する場合、TLS証明書の有効期間は短縮されます。当該階層から発行される証明書の有効期限は、2027年9月14日23時59分(UTC)〔2027年9月15日午前8時59分(日本時間/JST)〕を超えないように設定されます。
主な移行日程は、以下の表を参照してください。
| 日付 | 変更内容 |
|---|---|
| 2026年10月15日 | G5がパブリックTLS証明書のデフォルトの発行チェーン(階層)となります。Global G2 および G3 ルートも明示的な選択により引き続き利用可能です。 |
| 2027年2月28日 | Global G2/G3ルート階層から発行される証明書の有効期間短縮(切り捨て)が開始されます。本来は最大199日の有効期間が設定される証明書についても、有効期限が2027年9月14日を超えないよう短縮されます。 |
| 2027年3月15日 | 業界全体で、パブリックTLS証明書の最大有効期間が99日に短縮されます。この時点で発行される99日間の証明書は、2027年9月15日より前に有効期限を迎えるため、Global G2/G3ルート階層に対する有効期間短縮は一時的に停止されます。 |
| 2027年6月8日 | 例外承認を受けていないアカウントでは、CertCentralでGlobal G2/G3 ICAを選択できなくなります。例外承認はごく限られたケースにのみ適用されます。例外承認を受けていない場合は、G5ルート階層またはその他の許可されたICAへ移行する必要があります。 例外承認を受けた一部のアカウントでは、Global G2/G3ルート階層からの証明書発行を継続できます。ただし、発行される証明書の有効期間は必要に応じて短縮され、2027年9月14日23時59分59秒(UTC)〔2027年9月15日午前8時59分59秒(日本時間/JST)〕を超えないように設定されます。 |
| 2027年9月14日 | 2027年6月8日以降の第1段階の例外承認を受けていたアカウントについても、Global G2/G3ルート階層からの発行オプションはCertCentralから削除されます。以降は、原則としてG5ルート階層へ移行する必要があります。 ブラウザによる信頼を必要としない用途で、2027年9月15日以降もGlobal G2/G3ルート階層からの発行を継続する場合は、別途、第2段階の例外承認が必要です。この例外対応は、ごく限られたケースにのみ適用されます。 |
| 2027年9月15日 | Chromeでは、対象となるGlobal G2/G3ルート階層から発行された証明書が信頼されなくなります。これらの階層の通常発行は終了し、個別に継続利用が承認されたお客様のみ発行を継続できます。 |
短縮処理に関する注記: 証明書の有効期間の短縮は、継続的に行われるものではありません。2027年3月15日から6月8日までの約12週間は、短縮処理を一時停止します。2027年3月15日から業界全体で証明書の最大有効期間が99日となるため、この上限だけで、新たに発行される証明書の有効期限が2027年9月14日(UTC)を超えないようにできます。例外承認を受けたアカウントでは、99日の上限だけではこの期限内に収まらなくなる2027年6月8日から、Global G2/G3ルート階層から発行される証明書の有効期限を必要に応じて短縮し、2027年9月14日(UTC)を超えないように発行します。
中間CA証明書(ICA)の選択機能は、例外対応とするアカウントに限り利用できます。この機能を利用すると、対応するパブリックDV、OV、EV TLS証明書について、申請時に発行元のICAを選択できるほか、製品ごとにデフォルトのICAを設定したり、Services APIでICAを明示的に指定することが可能となります。
お客様のアカウントでG5ルート階層への移行準備期間中も、G2/G3中間CAからの直接発行を継続する必要がある場合は、アカウントマネージャー(営業窓口)またはDigiCertサポートへお問い合わせください。利用可否は、契約形態およびアカウント設定によって異なります。
必要に応じて TLS 証明書のデフォルト中間CA証明書 チェーンを設定しておくことで、証明書をリクエストするたびに選択する必要がなくなります。
API 統合では、証明書リクエストに ca_cert_id パラメータを含めることで、証明書の中間CA証明書チェーンを選択できます。ca_cert_id パラメータは、
エンドエンティティ証明書を発行する中間 CA を識別します。
ca_cert_id が指定され、その ICA 証明書がお客さまのアカウントおよび製品で有効化されている場合、CertCentral はリクエストされた中間CA証明書 チェーンをa_cert_id が省略された場合、CertCentral は設定されたデフォルト中間CA証明書を使用します。| 注記: APIまたはACMEディレクトリURLでGlobal G2/G3中間CA証明書チェーンを明示的に選択した場合も、上記のGlobal G2/G3ルート移行スケジュールが適用されます。詳細は「Global G2/G3ルート移行スケジュール」を参照してください。 |
ca_cert_id を含むリクエストの例:
{
"certificate": {
"common_name": "www.example.com",
"csr": "<CSR>",
"signature_hash": "sha256",
"ca_cert_id": "<ICA_CERT_ID>"
}
}
API リクエストでアカウントまたは製品に対して許可されていない 中間CA証明書チェーンが指定された場合、CertCentral はエラーを返します。
一時的に Global G2 および G3 ルート階層にとどまることを選択する場合は、適切な ca_cert_id を明示的に指定するか、必要な Global G2 または G3 中間CA証明書
チェーンを TLS 製品のデフォルト選択として設定する必要があります。(上記「CertCentral で TLS 証明書のデフォルト 中間CA証明書チェーンを設定する」を参照)。
ca_cert_id の確認方法 Services API の Product list(製品一覧)エンドポイントのレスポンスには、該当製品の証明書を発行できる各 ICA の名前と外部 ID を含む allowed_ca_certs 配列が返されます。ここで返されるIDを ca_cert_id パラメーターに指定します。 Product list(製品一覧)エンドポイントも、現在のユーザーが選択を許可されている
中間CA証明書と、カスタムデフォルトが設定されている場合は default_intermediate を返します。
※サンプルから 中間CA証明書 ID をコピーするのではなく、必ずご利用の CertCentralアカウントから該当する 中間CA証明書 ID を確認してください。
自動化された統合については、その統合が以下のいずれに該当するかを確認してください。
ICAを指定せず、連携設定も変更しない場合は、2026年10月15日のデフォルト変更後、該当するG5ルート階層から証明書が発行されます。
CertCentralでは、ACMEディレクトリURLの作成時に、発行元の中間CA証明書チェーンを任意で選択できます。詳細は「ACME認証情報の追加」を参照してください。
中間CA証明書チェーンが選択されている場合、その ACME URL を通じて行われる証明書リクエストは選択されたチェーンを使用します。中間CA証明書チェーンが
選択されていない場合、リクエストは該当する CertCentral のデフォルトを使用します。
すでに ICA が設定されている既存の ACME ディレクトリ URL では、10月15日以降もその ICA を継続して使用されます。10月15日のデフォルト変更によって、
ACME ディレクトリ URL にすでに設定されている 中間CA証明書チェーン選択が上書きされることはありません。
ICAが設定されていないACMEディレクトリURLでは、デフォルトの発行階層が使用されるため、2026年10月15日以降はG5ルート階層へ切り替わります。
既存の ACME ディレクトリ URL の発行 ICA を変更する: CertCentral では、既存の ACME ディレクトリ URL の中間CA証明書チェーンを変更できます。変更はその URL を
通じて行われる次の証明書リクエストから適用され、すでに発行された証明書には影響しません。詳細は「ACMEディレクトリURLのオーダー、ドメイン制限、および発行元ICA証明書の更新」を参照してください。
G5 と Global G2/G3 階層の間で切り替えたり、許可されている別の中間CA証明書チェーンを選択したり、明示的な ICA チェーンの設定を削除して URL をデフォルトの
動作に戻したりすることができます。
| 注記: API申請と同様に、ACMEディレクトリURLでGlobal G2/G3中間CA証明書チェーンを明示的に選択した場合も、上記の移行および有効期間短縮のスケジュールが適用されます。詳細は「Global G2/G3ルート移行スケジュール」を参照してください。 |