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[CertCentral] DigiCert TLSルート証明書の互換性とG5ルートへの移行に関するQA

Solution ID : SOT00061
Last Modified : 2026/08/01

目次

  1. 概要
  2. ルート証明書の互換性
  3. 互換性一覧の注記
  4. 主要タイムライン
  5. G5チェーンの構成
  6. よくある質問

 

 

1. 概要

DigiCertは、2026年10月15日からパブリックTLS証明書の 既定発行階層をG2/G3からG5へ変更します。 G5のルート証明書は、DigiCert TLS RSA4096 Root G5および DigiCert TLS ECC P384 Root G5です。
DigiCertのルート証明書戦略:新たな業界基準への対応

2026年10月15日に既定の発行階層が変更されても、 発行済みの証明書が直ちに失効することはありません。 発行済み証明書は、失効されない限り、設定された有効期限まで使用できます。
 

 

2. ルート証明書の互換性

次の表は、各クライアントのルート証明書ストアにおける 直接信頼を基準にしています。 G5ルートを直接収録していない環境でも、G2/G3へのクロス署名チェーンにより 接続できる場合があります。

:直接信頼を確認 ×:非対応、または現在はTLS用途で信頼されない :対象外、または確認不能
項目 DigiCert
Global Root CA
DigiCert High Assurance
EV Root CA
DigiCert
Global Root G2
DigiCert
Global Root G3
DigiCert TLS
RSA4096 Root G5
DigiCert TLS
ECC P384 Root G5
世代 G1 G1 G2 G3 G5 G5
鍵長 RSA 2048 bit RSA 2048 bit RSA 2048 bit ECC P-384 RSA 4096 bit ECC P-384
自己署名
アルゴリズム
SHA-1 with RSA SHA-1 with RSA SHA-256 with RSA ECDSA with SHA-384 SHA-384 with RSA ECDSA with SHA-384
有効期間開始日 2006年11月10日 2006年11月10日 2013年8月1日 2013年8月1日 2021年1月15日 2021年1月15日
有効期限 2031年11月10日 2031年11月10日 2038年1月15日 2038年1月15日 2046年1月14日 2046年1月14日
シリアル番号 08:3B:E0:56:
90:42:46:B1:
A1:75:6A:C9:
59:91:C7:4A
02:AC:5C:26:
6A:0B:40:9B:
8F:0B:79:F2:
AE:46:25:77
03:3A:F1:E6:
A7:11:A9:A0:
BB:28:64:B1:
1D:09:FA:E5
05:55:56:BC:
F2:5E:A4:35:
35:C3:A4:0F:
D5:AB:45:72
08:F9:B4:78:
A8:FA:7E:DA:
6A:33:37:89:
DE:7C:CF:8A
09:E0:93:65:
AC:F7:D9:C8:
B9:3E:1C:0B:
04:2A:2E:F3
PC ブラウザ/OSのルート証明書ストア
Edge
Windowsのルートストア

Windowsのルートストア

Windowsのルートストア

Windowsのルートストア

2021年4月29日追加

2021年4月29日追加
Chrome
Windows XP SP3~

Windows XP SP3~
○※1
Chrome 1.0~
○※1
Chrome 1.0~

Chrome Root Store

Chrome Root Store
Firefox
Firefox 2~/NSS 3.11.8~

Firefox 2~/NSS 3.11.8~

Firefox 32~/NSS 3.16.3~

Firefox 32~/NSS 3.16.3~

Firefox 103~/NSS 3.80~

Firefox 103~/NSS 3.80~
Safari
Safari 2~

Safari 2~

Safari 9.1~

Safari 9.1~

Safari 18/macOS 15~

Safari 18/macOS 15~
スマホ モバイルOSのルート証明書ストア
Android
Android 1.5~

Android 1.5~

Android 5.0~

Android 5.0~

Android 14~

Android 14~
iOS
iOS 3~

iOS 3~

iOS 7~

iOS 7~

iOS 18~

iOS 18~
Windows Mobile
Windows Phone 7~

Windows Phone 7~

Windows 10 Mobile~

Windows 10 Mobile~
―※4
直接信頼は確認不能
―※4
直接信頼は確認不能
携帯電話
(フィーチャーフォン)
× × × × × ×
Java(JRE)
JRE 1.4.2_17~

JRE 1.6.0_19~

JRE 1.8.0_131~
○※2
JRE 7u101/8u75~
○※3 ○※3
 



3. 互換性一覧の注記

表中のバージョンは、各ルート証明書への対応が確認されている 最小バージョンの目安です。同じOSやブラウザでも、 ルート証明書ストアの更新状況によって接続可否が異なる場合があります。

  • ※1: 現在は信頼されていますが、Chrome Root Storeでは 2027年9月15日までにG2/G3 TLSルートのサポートを終了し、 DigiCertの2つのG5 TLSルートへ集約する予定です。
  • ※2: G3ルートはJava 7u101および8u75で追加されています。 Javaの配布元や製品に組み込まれた独自トラストストアによって、 収録状況が異なる場合があります。
  • ※3: G5ルートが収録される主なバージョンは、 Java 7u411、8u401、11.0.22、17.0.10、21.0.2以降です。
  • ※4: Windows 10 Mobileは2019年12月、Windows 10 Mobile Enterpriseは 2020年1月にサポートを終了しました。 G5ルートがMicrosoft Trusted Root Programへ追加されたのは 2021年4月29日のため、サポート期間中のWindows Mobileへの G5ルートの配布を確認できません。このため「直接信頼は確認不能(―)」としています。
実際の接続可否は、OSやブラウザの更新状況、独自トラストストア、 サーバーが提示する証明書チェーンおよび証明書の固定設定によって異なる場合があります。

 


4. 主要タイムライン

日付 内容
2026年10月15日 CertCentralのパブリックTLS既定発行階層をG2/G3からG5へ変更
2027年9月15日まで Chrome Root StoreでG2/G3 TLSルートのサポートを終了し、DigiCertの2つのG5 TLSルートへ集約予定
2029年4月15日 従来のMozillaポリシーに基づくDigiCert Global Root G2のTLS信頼停止予定日



5. G5チェーンの構成

G5ルートを直接信頼する環境では、G5自己署名ルートへ接続するチェーンを使用します。 G5ルートを直接信頼していない環境との互換性が必要な場合は、 G2/G3でクロス署名されたG5証明書を使用できます。 中間CA証明書とクロス署名証明書は別の証明書です。

 

階層 証明書名 シリアル番号 有効期間(UTC)
中間CA DigiCert G5 TLS RSA4096 SHA384 2021 CA1 0E:64:58:E7:54:EC:9C:C7:BA:C8:32:31:D5:F9:4D:58 2021年4月14日 00:00:00~
2031年4月13日 23:59:59
G2クロス署名 DigiCert Global G2 cross signed DigiCert TLS RSA 4096 Root G5 07:A1:27:8A:21:27:F2:B4:C4:21:70:EC:EC:73:4B:4E 2026年3月31日 00:00:00~
2036年3月30日 23:59:59
G2ルート DigiCert Global Root G2 03:3A:F1:E6:A7:11:A9:A0:BB:28:64:B1:1D:09:FA:E5 2013年8月1日 12:00:00~
2038年1月15日 12:00:00

 



階層 証明書名 シリアル番号 有効期間(UTC)
中間CA DigiCert G5 TLS ECC SHA384 2021 CA1 04:1C:5D:28:2E:B3:71:0E:6B:72:C2:DA:BD:26:71:6F 2021年4月14日 00:00:00~
2031年4月13日 23:59:59
G3クロス署名 DigiCert Global G3 cross signed DigiCert TLS ECC P384 Root G5 0D:F2:A8:1F:6B:BE:9A:48:DA:CF:F7:28:F6:7A:B1:FC 2026年3月31日 00:00:00~
2036年3月30日 23:59:59
G3ルート DigiCert Global Root G3 05:55:56:BC:F2:5E:A4:35:35:C3:A4:0F:D5:AB:45:72 2013年8月1日 12:00:00~
2038年1月15日 12:00:00

 

クロス署名証明書のSubjectはG5ルート、Issuerは従来のG2またはG3ルートです。 証明書に設定された有効期間と、ブラウザやOSにおける信頼期間は同じ意味ではありません。

G5クロス署名証明書は、 G5 cross signed root certificates からダウンロードできます。

 

 

6. よくある質問

質問 回答
Q1. なぜDigiCertはG5 TLSルートへ移行するのですか?

Chrome Root Program Policy Version 1.8では、認証局が Chrome Root Programで利用できるTLSルートを2つに削減することが 求められています。DigiCertは、ブラウザから信頼される パブリックTLSの発行を、次の2つのG5ルートへ集約します。

  • DigiCert TLS RSA4096 Root G5
  • DigiCert TLS ECC P384 Root G5

この対応として、2026年10月15日にパブリックTLSの 既定発行階層をG2/G3からG5へ変更します。

Q2. G2/G3ルートは2026年10月15日に削除されますか? いいえ。2026年10月15日は既定の発行階層がG5へ切り替わる日です。 G2/G3ルートが同日にChrome Root Storeから削除されるわけではありません。 Chromeでは2027年9月15日までにG2/G3 TLSルートの サポートを終了する予定です。
Q3. 既に発行済みのG2/G3証明書は、2026年10月15日以降も使用できますか?

はい。既に発行済みの証明書は、失効されない限り、 証明書に設定された有効期限まで使用できます。 既定発行階層の変更によって直ちに失効することはありません。

ただし、クライアントが信頼するルート、固定された証明書チェーン、 ピンニングおよび独自トラストストアの設定によっては、 ChromeによるG2/G3サポート終了前にG5対応が必要です。

Q4. G2/G3ルートのサポート終了はChromeだけですか?

2027年9月15日までの削除期限を公表しているのはChromeです。 Appleは同等の期限を公表していません。 Mozillaについては、従来のRoot CA Lifecycle情報として DigiCert Global Root G2のTLS信頼停止日が2029年4月15日とされていますが、 Chromeと同じ2027年9月の期限ではありません。

他のルートプログラムも今後方針を変更する可能性があるため、 Chrome以外の利用環境についても継続的に確認してください。

Q5. G2/G3配下から証明書を発行できる最終時期はいつですか? G2/G3配下からのTLS証明書発行は、2027年9月頃に終了する予定です。 具体的な終了日は未定です。今後の続報をお待ちください。
Q6. G2/G3証明書を2026年10月15日以降に再発行すると、G5へ変更されますか?

ICAを明示指定しない場合は、原則としてG5配下から再発行され、 中間CA証明書もG5配下のものへ変更されます。

G2/G3配下からの直接発行終了後にG2/G3ルートとの互換性が必要な場合は、 G5配下から証明書を発行し、G2/G3へ接続するクロス署名パスを利用します。

Q7. ACMEクライアントはクロス署名証明書を正しく設定できますか?

ACMEクライアントと導入先プラットフォームの組み合わせに依存します。 CA側でクロス署名証明書を提供していても、代替チェーンの選択や 複数のCA証明書の自動設定に対応していない場合があります。

  • 代替チェーンの選択に対応しているか
  • fullchainに必要なCA証明書が含まれているか
  • 正しい順序でサーバーへ設定されるか
  • 自動更新後も同じチェーンが設定されるか
  • 接続元がチェーンの接続先となるルートを信頼しているか

上記を実際の利用環境で確認してください。

Q8. G5への移行で鍵長は4096ビットへ変更されますか?

いいえ。ルート名の「RSA4096」は、 DigiCert TLS RSA4096 Root G5の公開鍵がRSA 4096ビットであることを示します。 サーバー証明書の鍵長が4096ビットへ強制的に変更されるわけではなく、 CSRをRSA 4096ビットで生成しなければならないという意味でもありません。

サーバー証明書の公開鍵は、申請時に提出するCSRの鍵タイプと鍵長に基づきます。 RSAのCSRを使用した場合はRSAのG5チェーン、 ECCのCSRを使用した場合はECCのG5チェーンから発行されます。 利用する製品の要件を満たす鍵タイプと鍵長でCSRを生成してください。

移行前に証明書チェーンの構築をテストし、 固定している中間CA証明書やピンニングしているルート証明書がある場合は 設定を見直してください。

Q9. 2026年10月15日以降の証明書チェーンはどのようになりますか?

G5ルートを直接信頼する場合は、 「サーバー証明書 → G5配下の中間CA → G5ルート」 の検証パスを使用します。

従来のG2/G3ルートへ接続する場合は、 「サーバー証明書 → G5配下の中間CA → G2/G3でクロス署名されたG5証明書 → G2/G3ルート」 の検証パスを使用します。

G5自己署名ルートとG2/G3でクロス署名されたG5証明書は、 同じG5公開鍵に対する異なる信頼パスを提供します。 実際のダウンロードバンドルは、証明書発行時に提供されたファイルを確認してください。

Q10. クロス署名証明書の有効期限が2036年までなら、それまで問題ありませんか?

いいえ。クロス署名証明書の有効期限は、2036年まで信頼や 提供が保証されることを意味しません。

ブラウザやOSのRoot Store方針、クロス署名証明書の提供状況、 クライアント側のチェーン構築および独自トラストストアの設定も影響します。 Chromeでは2027年9月15日までにG2/G3 TLSルートの サポートを終了する予定です。

Q11. G2/G3へ接続するクロス署名証明書は必須ですか?

G5ルートを信頼している最新のブラウザ、OSおよびアプリケーションでは、 通常は必須ではありません。

G5ルートを信頼していない古いOS、アプリケーション、デバイス、 閉域環境または独自トラストストアとの互換性が必要な場合に利用します。 実際の接続元環境で検証してください。

Q12. G1/G2へのクロス署名パスはG5移行後も維持されますか? 既存のクロス署名パスは2026年10月15日以降も当面維持される予定です。 具体的な提供終了日は続報をお待ちください。
Q13. G5ルートへの接続可否を事前に確認できますか?

次のデモサイトで確認できます。

主な対応開始環境の例は、Windows XP SP3 (Automatic Root Update経由)、Firefox 103.0.2/NSS 3.80、 Chrome Root Store 17(Chrome 105以降)、Android 14、 iOS/iPadOS 18、macOS 15、Java SE 17.0.10以降です。 独自トラストストアを利用する環境は個別に確認してください。

Q14. APIや閉域・非ブラウザ環境でG5証明書を使用する場合、どのような対応が必要ですか?

APIクライアント、サーバー間通信、組み込み機器などが、G5配下のTLS証明書を使用するサーバーへ接続する場合、クライアントが参照するトラストストアにG5ルートが含まれておらず、G2/G3へのクロス署名パスも検証できないと、TLSセッションの確立に失敗する可能性があります。
OS、Javaのcacerts、アプリケーション固有のCAバンドル、コンテナイメージ、ネットワーク機器など、実際に参照されるトラストストアを確認し、必要に応じて以下のG5ルート証明書を追加してください。

・DigiCert TLS RSA4096 Root G5
・DigiCert TLS ECC P384 Root G5

G5ルートを追加できない環境では、接続元がG2/G3ルートを信頼していることを確認したうえで、G2/G3へのクロス署名証明書を含む証明書チェーンをサーバーへ設定する方法があります。

また、閉域環境、社内システム、API通信、サーバー間通信など、ブラウザによる公開信頼が不要な環境では、プライベート証明書(Private Trust)またはX9 PKI for TLSへの移行もご検討ください。これらは公開WebPKIとは異なる信頼モデルで運用されるため、ブラウザやルートプログラムの要件に伴うルート証明書および中間CA証明書の変更による影響を受けにくく、非ブラウザ環境に適した証明書運用が可能です。プライベート証明書(Private Trust)またはX9 PKI for TLSのご検討、ご相談については、アカウントマネージャー(営業窓口)までご連絡ください。

Q15. G5移行によってCertCentral APIへの接続に影響はありますか?

2026年10月15日のG5移行は、DigiCertが発行するパブリックTLS証明書の既定発行階層に関する変更です。CertCentral APIを利用していることだけを理由に、同日から直ちにAPIへ接続できなくなることを意味するものではありません。

ただし、CertCentralが提示するTLS証明書チェーンをAPIクライアントのトラストストアで検証できない場合は、TLSセッションの確立に失敗します。OS、Java、アプリケーション固有のCAバンドルなどを適切に更新し、CertCentralが提示する証明書チェーンを信頼できる状態にしてください。

 

OS、ブラウザ、Javaおよびルート証明書ストアの更新状況によって、 実際の互換性が異なる場合があります。導入前に実際の利用環境で接続を確認してください。

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