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[CertCentral] DigiCert TLSルート証明書の互換性とG5ルートへの移行に関するQA

Solution ID : SOT00061
Last Modified : 2026/09/05

目次

  1. 概要
  2. ルート証明書の互換性
  3. 互換性一覧の注記
  4. 主要タイムライン
  5. G5チェーンの構成
  6. よくある質問
  7. 関連情報

 

1. 概要

DigiCertは、2026年10月15日から、パブリックTLS証明書のデフォルトの発行階層を DigiCert Global G2/G3ルート階層からDigiCert G5 TLSルート階層へ変更します。

本記事では、主なルート証明書の互換性、G5証明書チェーンの構成例、および 移行に関するよくある質問について説明します。

DigiCertのルート証明書戦略:新たな業界基準への対応

2026年10月15日の変更は、同日以降に新規発行、更新、再発行、または複製される 証明書に適用されます。同日より前に発行された証明書は、失効されない限り、 設定された有効期限まで引き続き有効です。

変更内容、Global G2/G3ルートの移行スケジュール(タイムライン)、中間CA証明書(ICA)の選択、 CertCentral Services API、およびACMEへの影響については、 DigiCert G5ルートへの移行および中間CA証明書の選択ガイド を参照してください。

 

 

2. ルート証明書の互換性

次の表は、各クライアントのルート証明書ストアにおける 直接信頼を基準にしています。 G5ルートを直接収録していない環境でも、G2/G3へのクロス署名チェーンにより 接続できる場合があります。

:直接信頼を確認  ×:非対応、または現在はTLS用途で信頼されない  :対象外、または確認不能
項目 DigiCert
Global Root CA
DigiCert High Assurance
EV Root CA
DigiCert
Global Root G2
DigiCert
Global Root G3
DigiCert TLS
RSA4096 Root G5
DigiCert TLS
ECC P384 Root G5
世代 G1 G1 G2 G3 G5 G5
鍵長 RSA 2048 bit RSA 2048 bit RSA 2048 bit ECC P-384 RSA 4096 bit ECC P-384
自己署名
アルゴリズム
SHA-1 with RSA SHA-1 with RSA SHA-256 with RSA ECDSA with SHA-384 SHA-384 with RSA ECDSA with SHA-384
有効期間開始日 2006年11月10日 2006年11月10日 2013年8月1日 2013年8月1日 2021年1月15日 2021年1月15日
有効期限 2031年11月10日 2031年11月10日 2038年1月15日 2038年1月15日 2046年1月14日 2046年1月14日
シリアル番号 08:3B:E0:56:
90:42:46:B1:
A1:75:6A:C9:
59:91:C7:4A
02:AC:5C:26:
6A:0B:40:9B:
8F:0B:79:F2:
AE:46:25:77
03:3A:F1:E6:
A7:11:A9:A0:
BB:28:64:B1:
1D:09:FA:E5
05:55:56:BC:
F2:5E:A4:35:
35:C3:A4:0F:
D5:AB:45:72
08:F9:B4:78:
A8:FA:7E:DA:
6A:33:37:89:
DE:7C:CF:8A
09:E0:93:65:
AC:F7:D9:C8:
B9:3E:1C:0B:
04:2A:2E:F3
PC ブラウザ/OSのルート証明書ストア
Edge
Windowsのルートストア

Windowsのルートストア

Windowsのルートストア

Windowsのルートストア

2021年4月29日追加

2021年4月29日追加
Chrome
Windows XP SP3~

Windows XP SP3~
○※1
Chrome 1.0~
○※1
Chrome 1.0~
○※5
Chrome Root Store
○※5
Chrome Root Store
Firefox
Firefox 2~/NSS 3.11.8~

Firefox 2~/NSS 3.11.8~

Firefox 32~/NSS 3.16.3~

Firefox 32~/NSS 3.16.3~

Firefox 103~/NSS 3.80~

Firefox 103~/NSS 3.80~
Safari
Safari 2~

Safari 2~

Safari 9.1~

Safari 9.1~

Safari 18/macOS 15~

Safari 18/macOS 15~
スマートフォン モバイルOSのルート証明書ストア
Android
Android 1.5~

Android 1.5~

Android 5.0~

Android 5.0~

Android 14~

Android 14~
iOS
iOS 3~

iOS 3~

iOS 7~

iOS 7~

iOS 18~

iOS 18~
Windows Mobile
Windows Phone 7~

Windows Phone 7~

Windows 10 Mobile~

Windows 10 Mobile~
―※4
―※4
携帯電話
(フィーチャーフォン)
× × × × × ×
Java(JRE)
JRE 1.4.2_17~

JRE 1.6.0_19~

JRE 1.8.0_131~
○※2
JRE 7u101/8u75~
○※3 ○※3
 



3. 互換性一覧の注記

表中のバージョンは、各ルート証明書への対応が確認されている 最小バージョンの目安です。同じOSやブラウザでも、 ルート証明書ストアの更新状況によって接続可否が異なる場合があります。

  • ※1: 現在は信頼されていますが、2027年9月15日以降、対象となるGlobal G2/G3 ルート階層から発行された証明書はChromeで信頼されなくなります。詳細は DigiCertのTLS証明書発行をG5 TLSルート階層へ移行 を参照してください。
  • ※2: G3ルートはJava 7u101および8u75で追加されています。 Javaの配布元や製品に組み込まれた独自トラストストアによって、 収録状況が異なる場合があります。
  • ※3: G5ルートが収録される主なバージョンは、 Java 7u411、8u401、11.0.22、17.0.10、21.0.2以降です。
  • ※4: Windows 10 Mobileは2019年12月、Windows 10 Mobile Enterpriseは 2020年1月にサポートを終了しました。 G5ルートがMicrosoft Trusted Root Programへ追加されたのは 2021年4月29日のため、サポート期間中のWindows Mobileへの G5ルートの配布を確認できません。このため「直接信頼は確認不能(―)」としています。
  • ※5: Chrome Root Storeは、ChromeがTLSサーバー証明書の信頼性を確認する際に使用する、Googleが管理する信頼済みルートCA証明書の一覧です。Chromeのバージョン名ではありません。なお、iOS版ChromeではChrome Root Storeは使用されないため、iPhone/iPadの対応状況は表の「iOS」欄を確認してください。詳細はGoogle Chrome Root Programs(英語)を参照してください。

実際の接続可否は、OSやブラウザの更新状況、独自トラストストア、サーバーが提示する 証明書チェーン、証明書の固定設定、およびピンニングによって異なる場合があります。


4. 主要タイムライン

Global G2/G3ルートの移行スケジュールについては、「G2 および G3 ルートの移行タイムライン」を参照してください。


5. G5証明書チェーンの構成例

G5ルートを直接信頼する環境では、G5自己署名ルートへ接続するチェーンを使用します。 G5ルートを直接信頼していない環境との互換性が必要な場合は、 G2/G3でクロス署名されたG5証明書を使用できます。 中間CA証明書とクロス署名証明書は別の証明書です。

製品別の階層、証明書のダウンロード、および設定時の確認事項については、 [CertCentral] ルート証明書/中間CA証明書の階層構造について を参照してください。

G5ルートへの直接パス

以下は、CertCentral GlobalにおけるDigiCertおよびGeoTrustの代表的な構成例です。

ブランド G5中間CA証明書 G5自己署名ルート
DigiCert RSA DigiCert G5 TLS RSA4096 SHA384 2021 CA1 DigiCert TLS RSA4096 Root G5
GeoTrust RSA GeoTrust G5 TLS RSA4096 SHA384 2022 CA1 DigiCert TLS RSA4096 Root G5
DigiCert ECC DigiCert G5 TLS ECC SHA384 2021 CA1 DigiCert TLS ECC P384 Root G5
GeoTrust ECC GeoTrust G5 TLS ECC P-384 SHA384 2022 CA2 DigiCert TLS ECC P384 Root G5

 

G2/G3ルートへのクロス署名パス

クロス署名パスでは、G5中間CA証明書と従来のG2/G3ルートの間に、 G5クロスルート証明書を設定します。

ブランド G5中間CA証明書 G5クロスルート証明書 接続先ルート
DigiCert RSA DigiCert G5 TLS RSA4096 SHA384 2021 CA1 DigiCert Global G2 cross signed DigiCert TLS RSA 4096 Root G5 DigiCert Global Root G2
GeoTrust RSA GeoTrust G5 TLS RSA4096 SHA384 2022 CA1 DigiCert Global G2 cross signed DigiCert TLS RSA 4096 Root G5 DigiCert Global Root G2
DigiCert ECC DigiCert G5 TLS ECC SHA384 2021 CA1 DigiCert Global G3 cross signed DigiCert TLS ECC P384 Root G5 DigiCert Global Root G3
GeoTrust ECC GeoTrust G5 TLS ECC P-384 SHA384 2022 CA2 DigiCert Global G3 cross signed DigiCert TLS ECC P384 Root G5 DigiCert Global Root G3

 

証明書チェーンを設定する際の注意事項

図は証明書の検証パスを示しています。自己署名ルート証明書は、通常、接続元の トラストストアで管理され、サーバーから提示する証明書チェーンには含めません。

クロスルート証明書の有効期限は、その日まで、すべてのブラウザやOSにおける 信頼や提供が保証されることを意味しません。実際に発行されたサーバー証明書の 発行者(Issuer)を確認し、発行時に提供された証明書チェーンを使用してください。

G5クロス署名証明書は、 G5 cross signed root certificates からダウンロードできます。

 

 

6. よくある質問

質問 回答
Q1. なぜDigiCertはG5 TLSルートへ移行するのですか?

Chrome Root Program Policy Version 1.8では、認証局が Chrome Root Programで利用できるTLSルートを2つに削減することが 求められています。DigiCertは、ブラウザから信頼される パブリックTLSの発行を、次の2つのG5ルートへ集約します。

  • DigiCert TLS RSA4096 Root G5
  • DigiCert TLS ECC P384 Root G5

この対応として、2026年10月15日にパブリックTLSの デフォルトで発行する階層をG2/G3からG5へ変更します。背景については、 DigiCertのルート証明書戦略:新たな業界基準への対応 を参照してください。

Q2. G2/G3ルートは2026年10月15日に削除されますか? いいえ。2026年10月15日は、CertCentralにおけるパブリックTLS証明書の デフォルトの発行階層がG5へ切り替わる日です。Global G2/G3ルートが同日に ルート証明書ストアから削除されるわけではありません。以降の移行日程は、 DigiCert G5ルートへの移行および中間CA証明書の選択ガイド を参照してください。
Q3. 既に発行済みのG2/G3証明書は、2026年10月15日以降も使用できますか?

はい。2026年10月15日より前に発行された証明書は、失効されない限り、 証明書に設定された有効期限まで使用できます。 デフォルトの発行階層の変更によって直ちに失効することはありません。

ただし、証明書の有効期間と、ブラウザやOSによる信頼期間は 同じ意味ではありません。クライアントが信頼するルート、固定された証明書チェーン、 ピンニングおよび独自トラストストアの設定によっては、 ChromeによるG2/G3サポート終了前にG5対応が必要です。

Q4. G2/G3ルートのサポート終了はChromeだけですか?

2027年9月15日までの削除期限を公表しているのはChromeです。 Appleは同等の期限を公表していません。 Mozillaについては、従来のRoot CA Lifecycle情報として DigiCert Global Root G2のTLS信頼停止日が2029年4月15日とされていますが、 Chromeと同じ2027年9月の期限ではありません。

他のルートプログラムも今後方針を変更する可能性があるため、 Chrome以外の利用環境についても継続的に確認してください。

Q5. G2/G3階層から証明書を発行できる最終時期はいつですか? G2/G3ルート階層の選択期限、有効期間の短縮、およびChromeによる 信頼終了を含む最新の日程は、 DigiCert G5ルートへの移行および中間CA証明書の選択ガイドの 「G2 および G3 ルートの移行タイムライン」 を参照してください。
Q6. G2/G3中間CAから発行された証明書を2026年10月15日以降に再発行すると、G5へ変更されますか?

中間CA証明書(ICA)を明示的に選択していない場合は、デフォルトのG5ルート階層から 再発行されます。特定の契約形態でICA選択機能が有効なアカウントでは、許可された G2、G3、またはG5のICAを選択できます。利用条件と設定方法については、 DigiCert G5ルートへの移行および中間CA証明書の選択ガイドの 「中間CA証明書チェーンの選択」 を参照してください。

Q7. G2/G3ルートとの互換性を維持するには、G2/G3中間CAからの直接発行が必要ですか? いいえ。G2/G3ルートとの互換性のみが必要な場合は、G5中間CAから証明書を発行し、 G2/G3ルートへ接続するクロス署名パスを使用できます。G2/G3中間CAからの 直接発行を継続する場合は、利用可能なアカウントでICAを明示的に選択する必要があります。 詳細は、 DigiCert G5ルートへの移行および中間CA証明書の選択ガイド を参照してください。
Q8. G2/G3ルートへ接続するクロスルート証明書は必須ですか?

G5ルートを信頼している最新のブラウザ、OS、およびアプリケーションでは、通常は 必須ではありません。G5ルートを信頼していない古いOS、アプリケーション、デバイス、 閉域環境、または独自トラストストアとの互換性が必要な場合に使用します。

Q9. クロスルート証明書の有効期限が2036年3月30日までなら、それまで使用できますか?

いいえ。クロスルート証明書の有効期限は、2036年3月30日まですべてのブラウザやOSにおける信頼や提供が保証されることを意味しません。現時点で、クロスルート証明書の提供終了日は未定です。具体的な提供終了日は続報をお待ちください。

ルートストアの方針、クロスルート証明書の提供状況、およびクライアント側のチェーン構築によって、利用可否が異なる場合があります。Global G2/G3ルートの 移行日程については、DigiCert G5ルートへの移行および中間CA証明書の選択ガイドを参照してください。

Q10. G1へのクロスルート証明書はG5移行後も維持されますか? 既存のクロス署名パスは2026年10月15日以降も当面維持される予定です。 具体的な提供終了日は続報をお待ちください。
Q11. G5への移行に伴い、サーバー証明書の鍵長もRSA 4096ビットへ変更する必要がありますか?

いいえ。ルート名の「RSA4096」は、 DigiCert TLS RSA4096 Root G5の公開鍵がRSA 4096ビットであることを示します。 サーバー証明書の鍵長が4096ビットへ強制的に変更されるわけではなく、 CSRをRSA 4096ビットで生成しなければならないという意味でもありません。

サーバー証明書の公開鍵は、申請時に提出するCSRの鍵タイプと鍵長に基づきます。 RSAのCSRを使用した場合はRSAのG5チェーン、 ECCのCSRを使用した場合はECCのG5チェーンから発行されます。 利用する製品の要件を満たす鍵タイプと鍵長でCSRを生成してください。

移行前に証明書チェーンの構築をテストし、 固定している中間CA証明書やピンニングしているルート証明書がある場合は 設定を見直してください。

Q12. ACMEクライアントはクロスルート証明書を正しく設定できますか?

ACMEクライアントと導入先プラットフォームの組み合わせによって異なります。 次の点を実際の利用環境で確認してください。

  • 代替チェーンの選択に対応しているか
  • fullchainに必要なCA証明書が含まれているか
  • 正しい順序でサーバーへ設定されるか
  • 自動更新後も必要なチェーンが設定されるか
  • 接続元がチェーンの接続先となるルートを信頼しているか

ACMEディレクトリURLにおけるICAの選択とデフォルト動作については、 DigiCert G5ルートへの移行および中間CA証明書の選択ガイドの 「ACMEディレクトリURL」 を参照してください。

Q13. G5ルート階層へ移行する準備ができていない場合はどうすればよいですか? G2/G3ルートとの互換性のみが必要な場合は、G5ルート階層から証明書を発行し、G2/G3ルートへ接続するクロスルート証明書を使用できます。この場合、サーバー証明書の発行元はG5中間CAとなります。なお、G5ルート階層が今後の標準となるため、移行期間中にG2/G3ルート階層への依存を確認し、G5への移行を進めてください。
Q14. G5ルートへの接続可否を事前に確認できますか?

次のデモサイトで確認できます。

独自トラストストアを使用する環境では、実際の接続元から個別に確認してください。

Q15. APIや閉域・非ブラウザ環境でG5証明書を使用する場合、どのような対応が必要ですか?

APIクライアント、サーバー間通信、組み込み機器などから、G5配下のTLS証明書を使用するサーバーへ接続する場合、接続元のトラストストアにG5ルートが含まれておらず、かつG2/G3ルートへのクロス署名パスも検証できないと、TLS接続に失敗する可能性があります。

OS、Javaのcacerts、アプリケーション固有のCAバンドル、コンテナイメージ、ネットワーク機器など、接続元が実際に参照するトラストストアを確認し、必要に応じて次のG5ルート証明書を追加してください。

  • DigiCert TLS RSA4096 Root G5
  • DigiCert TLS ECC P384 Root G5

G5ルートを追加できない環境では、接続元がG2/G3ルートを信頼していることを確認したうえで、G2/G3ルートへ接続するクロスルート証明書を含む証明書チェーンをサーバーへ設定する方法があります。

また、閉域環境、社内システム、API通信、サーバー間通信など、ブラウザによる公開信頼が不要な環境では、用途や要件に応じて、プライベート証明書(Private Trust)またはX9 PKI for TLSへの移行もご検討ください。

これらは公開WebPKIとは異なる信頼モデルで運用されるため、ブラウザやルートプログラムの要件に伴うルート証明書および中間CA証明書の変更による影響を受けにくく、非ブラウザ環境に適した証明書運用が可能です。プライベート証明書(Private Trust)またはX9 PKI for TLSのご検討、ご相談については、アカウントマネージャー(営業窓口)までご連絡ください。

Q16. G5移行によってCertCentral APIへの接続に影響はありますか?

2026年10月15日のG5移行は、DigiCertが発行するパブリックTLS証明書のデフォルトの発行階層に関する変更です。CertCentral APIを利用していることだけを理由に、2026年10月15日から直ちにAPIへ接続できなくなることを意味するものではありません。

ただし、CertCentralが提示するTLS証明書チェーンをAPIクライアントのトラストストアで検証できない場合は、TLSセッションの確立に失敗します。OS、Java、アプリケーション固有のCAバンドルなどを適切に更新し、CertCentralが提示する証明書チェーンを信頼できる状態にしてください。

 

7. 関連情報

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