DigiCert KeyLocker は、DigiCert が提供するクラウド HSM ベースの鍵管理・コード署名サービスです。秘密鍵をローカル端末に保持せずに安全に管理し、各種署名ツール
からリモートで署名を実行できます。
本ページでは、申請から初期設定、署名環境の構築、代表的な署名ツールの利用方法、トラブルシューティングまでをまとめています。
| 本ページに掲載している画面名称や提供機能は、契約内容、権限、製品更新状況により一部異なる場合があります。また、画面キャプチャおよび画像は、操作手順を説明するためのサンプルです。ご利用環境、アカウント設定、製品仕様の変更等により、実際の画面表示、メニュー名、項目名、配置が本ページの記載と異なる場合があります。実際に操作される際は、CertCentral または DigiCert ONE KeyLocker 上に表示される最新の画面内容をご確認のうえ、本ページを参考資料として ご活用ください。 |
KeyLocker は、FIPS 140-2 Level 3 準拠のクラウド HSM 上で秘密鍵を生成・保管しながら、コード署名を行うためのサービスです。署名処理は DigiCert の管理基盤を通じて実行されるため、鍵の持ち出しリスクを抑えながら、組織内での署名運用を統制できます。
コードサイニング証明書で KeyLocker の利用をご希望の場合は、CertCentral のアカウント番号を添えてサポート窓口までご連絡ください。対象の CertCentral アカウントで KeyLocker を利用可能か確認し、必要に応じて製品設定をご案内いたします。
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参考:企業認証コードサイニング証明書における秘密鍵の格納に関する要件
参考:
CertCentral からコードサイニング証明書を申請します。申請時には、利用用途、組織情報、証明書種別、証明書の配備方法を確認してください。KeyLocker を利用する
場合は、証明書の配備先としてクラウド署名環境を前提とした構成を選択します。
重要:CertCentral 左メニュー[証明書]>[組織]で登録されている組織情報(社名・住所等)と申請責任者や認証済連絡先担当者情報(氏名・部署名等)、および各アカウントのプロファイルに登録されている姓名・部署名は、必ず英字表記にしてください。2バイト文字が含まれると KeyLocker を利用できない場合があります。
※ご注意ください※
|
●CertCentral上の製品名称
日本語名称 |
英語名称 |
コードサイニング証明書 |
Code Signing |
EVコードサイニング証明書 |
EV Code Signing |
証明書が DigiCert ONE / KeyLocker 環境で利用可能になっていること
必要なユーザーに適切な権限が付与されていること
署名対象の運用担当者が決まっていること
利用する署名ツールが確定していること
サインイン方法は、DigiCert アカウントとの連携状況によって異なります。
DigiCert アカウントにサインインし、[Services]の[My services]から対象サービスを選択してアクセスします。KeyLocker への入口が[Software Trust Manager(STM)]として表示される環境では、該当するサービスを選択してください。
初めてサインインする場合は、案内メールに従って初期設定を完了してください。対象サービスが表示されない場合は、「5.1 ユーザー追加とサービスへのアクセス」を参照してください。
参考:Get started as an Account administrator(サービスの連携とアクセス)
招待メールまたは登録済みの DigiCert ONE の認証情報を使用してサインインします。初回アクセス時には、パスワードや多要素認証の設定を求められることがあります。DigiCert ONE のアカウント作成メールは、件名「Welcome to DigiCert ONE」または「DigiCert ONEへようこそ」、送信元 no-reply@digicert.com から送信されます。
DigiCert ONE Clients アプリへのサインイン アプリ専用のアカウントを作成する必要はありません。KeyLocker の Web 管理画面へのアクセスに使用しているユーザーでサインインしてください。DigiCert アカウントと連携済みの場合は、表示される認証画面に従ってサインインします。アプリの接続先や操作は「6.3 ツールのインストール」の[DigiCert ONE Clients による導入]を参照してください。 |
KeyLocker では、管理者に相当するロールとして KeyLocker Lead を利用します。KeyLocker Lead は、KeyLocker の資産、ユーザー、証明書、キーペア、署名者設定などを管理できます。
多要素認証は、アカウント保護のために重要です。利用できる認証方式は、アカウント設定や管理者による設定内容により異なる場合があります。アカウント設定によっては、認証アプリのほか、メール認証やクライアント証明書認証を利用できる場合があります。実際に表示される認証方式に従って設定してください。
パスワードは8文字以上で、小文字・大文字・記号・数字をすべて含める必要があります。
認証アプリを利用する場合は、Google Authenticator、Microsoft Authenticator などの OTP アプリケーションをインストールしたスマートフォン、またはブラウザ拡張機能の Authenticator などを利用し、QR コードのスキャンまたはコード入力で登録します。
署名運用を担当するユーザーが複数いる場合は、1つのユーザーアカウントを使い回さず、利用者ごとに個別のユーザーアカウントを登録することを推奨します。
多要素認証の詳細については、DigiCert Docs サイト「Set up an authenticator application 」をご参照ください。
ユーザーの追加方法は、DigiCert ONEとDigiCertアカウントの連携状況によって異なります。
管理者は、DigiCert アカウントからユーザーを追加し、利用するサービスへのアクセスを設定します。
KeyLocker への入口が[Software Trust Manager(STM)]として表示される環境では、該当するサービスを選択して KeyLocker へアクセスしてください。
すでにユーザーを追加済みで、対象サービスが表示されない場合は、管理者が[Access]から対象ユーザーを開き、[Services]>[Update services]で利用するサービスを有効にしてください。
既存サービスとの連携画面が表示された場合は、画面の案内に従って連携を完了します。連携に使用するアカウント情報が不明な場合は、アカウント管理者へ確認してください。
参考:
管理者が DigiCert ONE にサインインし、Account Manager の[Access]>[Users]からユーザーを追加します。
ユーザー情報と対象アカウントを設定し、DigiCert ONE Manager へのアクセスに[KeyLocker]を指定して、必要なロールを割り当ててください。Account Manager の管理操作も担当する場合は、[Account]へのアクセスと必要な権限も設定します。
DigiCert アカウントのユーザー管理画面へ移動する場合は、前項の「■DigiCert アカウントと連携済みの場合」に従ってください。
参考:Create a user(DigiCert ONE でのユーザー追加)
いずれの方法でも、追加後に KeyLocker 側のロールを確認してください。
サービスへのアクセスを有効にするだけでは、対象証明書の署名者設定は完了しません。署名を行うユーザーについては、「5.2 署名者の割り当て」も実施してください。
なお、上記は画面にサインインする通常ユーザーの追加手順です。API や自動化処理で使用するサービスユーザーは、DigiCert ONE のサービスユーザー管理から別途作成します。
対象証明書または鍵に対して、どのユーザーが署名を行えるかを設定します。署名権限が付与されていない場合、ツール設定が正しくても署名できません。
KeyLocker 証明書でコード署名を実行できるのは、対象証明書の Signer として指定されたユーザーのみです。1つの KeyLocker 証明書に指定できる Signer は1名です。Signer は、証明書の有効期間中に変更できます。
変更する場合は、DigiCert ONE にサインインし、KeyLocker メニューの Certificates から対象証明書を開き、Manage signer でSignerを追加または変更します。
CertCentral 上では変更できません。
DigiCert KeyLocker では、対象証明書に付与された署名回数の範囲で署名できます。初回は1つのコードサイニング証明書のオーダーにつき1名のSignerと1,000署名が
付与されます。実際に利用可能な署名回数は、CertCentral のオーダー詳細画面に表示される「購入済みの署名(Signatures purchased)」および「使用済みの署名
(Signatures used)」を確認してください。追加署名が必要な場合は、証明書が有効な間に1,000単位で追加購入できます。署名回数を追加購入する場合は、
以下の手順で申請します。
※証明書の有効期限が切れると、未使用の署名回数は失効します。未使用の署名回数は、更新後の証明書には引き継がれません。
※署名回数追加専用バウチャーのご提供はございません。
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|
KeyLocker を安全に運用するため、ユーザーアカウントおよび署名権限は定期的に確認してください。
署名環境は、次のいずれかの方法で準備します。まず導入方法を選択してください。
導入方法 |
設定の進め方 |
参照先 |
DigiCert ONE Clients を利用する(推奨) |
アプリにサインインし、SMCTL など必要なツールを追加します。SMCTL の認証方法もアプリで選択します。 |
6.3:アプリによる導入 |
手動で設定する |
API キー・クライアント認証証明書を用意し、ツールのインストールと認証設定を行います。 |
6.1 API キーの作成(手動設定の場合) → 6.2 クライアント認証証明書の取得(手動設定の場合) → 6.3:手動導入 → 7章 署名ツール別の設定手順 |
アプリで SMCTL の認証情報を自動生成・保存する場合、6.1・6.2 の手動作成を先に行う必要はありません。利用する署名ツールや認証方法に応じて設定してください。
参考:Signer guide(アプリを使う方法/手動で設定する方法)
DigiCert ONE で API キーを作成します。画面構成や権限により、表示されるメニューや操作手順が異なる場合があります。
重要:API キーは後から再表示できません。API キーが表示されたら、必ずコピーして安全な場所に保存してください。API キーは認証情報に該当するため、平文での共有やメール送付は避けてください。
手動で静的認証を設定する場合は、API キーとクライアント認証証明書を使用します。通常のユーザーは、DigiCert ONE のプロフィールまたは Admin Profile から[Create client authentication certificate]を選択します。
パスワードや証明書は後から再表示・再ダウンロードできません。紛失した場合は再作成が必要です。サービスユーザーのクライアント認証証明書は、必要な管理権限を持つユーザーが作成します。
参考:Signer guide:Create your credentials
DigiCert ONE Clients と、従来の Windows クライアントツールのインストーラは役割が異なります。
名称 |
役割/Windows インストーラ |
DigiCert ONE Clients |
クライアントツールの導入・設定・更新を管理するアプリ |
KeyLocker Windows クライアントツール |
署名用ツール・ライブラリをまとめて導入するパッケージ |
SMCTL の認証方法 |
設定内容 |
Store my credentials(推奨) |
API キーとクライアント認証証明書を自動生成・保存します。 |
Use dynamic authentication |
DigiCert ONE のサインインを利用して認証します。署名ツール側の設定は 「7.0 の動的認証」を参照してください。 |
Configure a new service user |
専用サービスユーザーを作成し、API キーと証明書を保存します。自動化用途向けの選択肢です。作成には必要な管理権限が必要です。 |
認証に使用するユーザーには、対象証明書の署名権限が必要です。サービスユーザーを新規作成した場合も、5.2 の署名者の割り当てを確認してください。
参考:Install your client tools with DigiCert ONE Clients
アプリ専用のアカウントは不要です。KeyLocker の Web 管理画面へのアクセスに使用しているユーザーで、表示される認証画面に従ってサインインしてください。DigiCert アカウントとの連携状況に応じた初回手順は、「4.1 初回サインイン」を参照してください。
初期接続先は https://one.digicert.com です。別リージョンやデモ環境を利用している場合は、アプリの接続先を利用環境に合わせて変更してください。
アプリへのサインインに、API キーや .p12 ファイルのパスワードを入力するものではありません。サービスユーザーは API 用のため、通常のユーザーとしてアプリにサインインする用途には使用しません。
参考:Get started with DigiCert ONE Clients(初回サインイン)
Version 1.9.0 以降では、原則として OS の既定ブラウザで認証します。ブラウザが開くこと自体は正常な動作です。クライアント証明書認証など、一部の条件ではアプリ内ブラウザを使用します。
参考:Switch your browser used for sign-in
設定後は「 8.1 のヘルスチェック」で接続を確認し、7章の利用ツールに応じた設定とテスト署名を行います。
アプリを利用せずに設定する場合は、「6.1 API キーの作成(手動設定の場合)」および「6.2 クライアント証明書の取得(手動設定の場合)」 で認証情報を準備し、以下のパッケージを導入してください。
Windows 環境では、KeyLocker 関連ツールやライブラリを DigiCert 提供の最新パッケージでインストールします。利用する方式に応じて、KSP、PKCS#11、JCE など必要なコンポーネントを選択してください。
Windowsクライアントツールは、DigiCert ONE にサインイン後、KeyLocker メニューのResources > Client tool repository から取得します。Client tools タブでWindowsを選択し、clients installerをダウンロードしてください。
Mac OS で利用する場合は、DigiCert KeyLocker 左メニュー[リソース]>[クライアントツール]から「Keylocker Mac Clients」をダウンロードしてください。
項目 |
現在の公式情報に基づく内容 |
Windows インストーラ |
Keylockertools-windows-x64.msi を使用します。 |
デフォルトインストール先 |
C:\Program Files\DigiCert\DigiCert KeyLocker Tools\ |
Click-to-Sign インストーラ |
KeyLocker Tools インストール後、C:\Program Files\DigiCert\DigiCert KeyLocker Tools\DigiCert_Click_to_sign.msi に配置されます。 |
| 古いインストーラや旧手順を参照すると設定差異が生じる場合があります。必ず最新の公開ドキュメントに沿って作業してください。 |
コマンド例は Windows のコマンドプロンプトを前提としています。利用する認証方法に応じて設定してください。
KSP の登録、証明書の同期、外部署名ツールの導入・Path 設定などは、利用するツールと現在の設定状態に応じて確認します。アプリによる導入後も、必要な項目は 7.0.3 以降を参照してください。管理者権限を必要とする操作では、コマンドプロンプトを管理者として実行してください。
SMCTL から動的認証を使用する場合は、--dynamic-auth を指定します。
Simple signing の例:
| smctl sign --keypair-alias <キーペアエイリアス> --input <署名対象ファイルまたはフォルダ> --simple --dynamic-auth |
SignTool や JarSigner と連携し、KSP・PKCS#11 ライブラリを使用する場合は、--dynamic-auth の指定だけでは不十分です。Windows のコマンドプロンプトでは、同じウィンドウで次の設定を行ってから署名コマンドを実行します。
| set SM_DYNAMIC_AUTH=true |
利用するツール・ライブラリが動的認証に対応していることを確認してください。上記の設定を、Click-to-Sign や JCE を含むすべての署名方式に一律に適用するものではありません。
参考:Dynamic authentication commands
環境変数 |
設定内容 |
|---|---|
SM_HOST |
https://clientauth.one.digicert.com |
SM_CLIENT_CERT_FILE |
DigiCert ONE からダウンロードしたクライアント証明書(.p12)のフルパス |
Path |
C:\Program Files\DigiCert\DigiCert KeyLocker Tools\ および利用する署名ツール(signtool.exe、jarsigner.exe など)のパス |
上記の SM_HOST は本番環境の例です。接続先は利用環境に合わせてください。Path やライブラリの参照先は、実際のインストール先に合わせます。DigiCert ONE Clients で導入した場合に、上記の MSI の既定パスをそのまま使用しないでください。
JCE Library を利用する場合は、JCE プロバイダーと Bouncy Castle ライブラリのパスも追加で設定します。
APIキーとクライアント認証証明書のパスワードは、Windows 資格情報マネージャー(Windows Credential Manager)への保存を推奨します。平文の永続環境変数として
保存しないでください。
以下のコマンドで認証情報を保存します。
| smctl credentials save <APIキー> <クライアント証明書パスワード> |
正常に保存されると、以下のメッセージが表示されます。
| Credentials saved to OS store |
保存後、SM_HOST と SM_CLIENT_CERT_FILE を環境変数として設定します。
Microsoft SignTool または JarSigner(DigiCert KSP Library)を利用する場合、DigiCert KSP ライブラリが未登録であれば以下を実行します。
| smctl windows ksp register |
Microsoft SignTool、Mage、NuGet などで証明書フィンガープリントを指定して利用する場合は、事前に証明書を Windows 証明書ストアへ同期します。以下のコマンドで証明書を同期してください。
| smctl windows certsync --keypair-alias=<キーペアエイリアス> |
SMCTL で署名する場合は、キーペアエイリアスを指定する方法を推奨します。
署名コマンドでタイムスタンプを指定する場合は、公式ドキュメントで使用されている[ http://timestamp.digicert.com ]を利用します。
本節は、API キーとクライアント認証証明書を使用する Click-to-Sign の設定手順です。DigiCert ONE Clients で SMCTL の認証を設定しても、本節の入力項目がすべて自動設定されることを意味しません。
Click-to-Sign は、GUI ベースで署名を実行したい場合に適した方式です。KeyLocker 用の設定を行ったうえで、対象ファイルを選択して署名を実行します。
KeyLocker クライアントコンポーネントをインストールする
必要な認証情報を設定する
Click-to-Sign 上で証明書または署名設定を確認する
※Click-to-Sign の署名設定では、タイムスタンプを含める設定を有効にすることを推奨します。タイムスタンプを付与することで、証明書の有効期限後も署名済み
ソフトウェアの信頼性を維持しやすくなります。
※複数の証明書またはキーペアが表示される場合は、「Select keypair」欄で署名に利用する証明書のオーダー番号を選択してください。選択後、右側に表示される
証明書情報を確認し、対象の証明書であることを確認してから署名を実行してください。
|
|
項目 |
設定内容 |
Host |
https://clientauth.one.digicert.com |
API Key |
事前に作成・保存した API キー |
Client authentication certificate |
Certificate_pkcs12.p12 のパスを指定 |
Client authentication certificate password |
クライアント証明書のパスワード |
PKCS11 configuration file |
デフォルト値のまま |
Save API key and client authentication certificate password to Windows credential store |
チェックボックスをオン |
SMCTL は、コマンドラインで KeyLocker を操作するためのツールです。CI/CD や自動化処理との相性が良く、証明書一覧の確認、キーペア参照、署名実行、疎通確認などに利用できます。SMCTLには、サードパーティ署名ツールと連携するTraditional signingと、DigiCertの署名ツールで署名するSimple signingがあります。
利用するファイル種別や運用方式に応じて、利用方法を選択してください。
SMCTL をインストールする
6章で選択した認証方法に従って設定する
動的認証の場合は、7.0の追加設定を確認する
ヘルスチェックや証明書参照コマンドで動作確認する
| smctl sign --keypair-alias <キーペアエイリアス> --input <署名対象ファイルまたはフォルダ> |
| smctl sign verify --input <署名済みファイル> |
| smctl sign --fingerprint <証明書フィンガープリント> --input <署名対象ファイルまたはフォルダ> |
Windows のコード署名で一般的に利用される Microsoft SignTool は、KeyLocker と連携して利用できます。通常は DigiCert KSP を用いた設定を行い、証明書ストアや
キープロバイダー経由で署名します。SignToolはDigiCert提供のWindowsクライアントツールには含まれていません。SignToolを利用する場合は、Microsoft Windows SDK等
から別途インストールしてください。
Windows 環境に必要な KeyLocker コンポーネントを導入する
証明書参照方法とキープロバイダー設定を確認する
SignTool コマンドで署名とタイムスタンプ付与を実施する
| signtool.exe sign /csp "DigiCert Signing Manager KSP" /kc <キーペアエイリアス> /f <証明書ファイル> /tr http://timestamp.digicert.com /td SHA256 /fd SHA256 <署名対象ファイル> |
| signtool verify /v /pa <署名済みファイル> |
Java アプリケーションや JAR ファイルの署名では、DigiCert KSP Library を利用する構成があります。Windows 中心の運用で、既存のプロバイダー連携に合わせたい場合に有効です。
| jarsigner -keystore NONE -storetype Windows-My -signedjar <署名済みJAR> -sigalg SHA256withRSA -digestalg SHA-256 <署名対象JAR> <キーペアエイリアス> -tsa http://timestamp.digicert.com |
| jarsigner -verify <署名済みJAR> |
以下の library は MSI 導入時のパス例です。DigiCert ONE Clients で導入した場合は、実際の smpkcs11.dll の配置先を指定してください。
PKCS#11 ライブラリを利用することで、より標準的な暗号インターフェース経由で JarSigner と連携できます。Java 実行環境や設定ファイルの整合性が重要です。
JarSigner(PKCS#11 Library)または jSign(PKCS#11 Library)を利用する場合は、以下の内容で pkcs11properties.cfg を作成します。
| name=signingmanager library=C:\Program Files\DigiCert\DigiCert Keylocker Tools\smpkcs11.dll slotListIndex=0 |
| jarsigner -keystore NONE -storepass NONE -storetype PKCS11 -providerClass sun.security.pkcs11.SunPKCS11 -providerArg <pkcs11properties.cfg> -signedjar <署名済みJAR> <署名対象JAR> <キーペアエイリアス> -tsa http://timestamp.digicert.com |
| jarsigner -verify <署名済みJAR> |
JCE ライブラリを利用する方法では、Java 環境向けに KeyLocker を統合できます。対象バージョンやサポート要件を確認したうえで設定してください。
| JCE Library を利用する場合は、KeyLocker Tools v1.47.0 以上が必要です。署名コマンドでは[ digicert-jce-1.0.jar ]と[ bcprov-jdk18on-1.77.jar ]を参照します。 |
| jarsigner -J-Djava.class.path=<digicert-jce-1.0.jar>;<bcprov-jdk18on-1.77.jar> -keystore NONE -storetype DIGICERT -signedjar <署名済みJAR> <署名対象JAR> <キーペアエイリアス> -tsa http://timestamp.digicert.com |
| jarsigner -verify <署名済みJAR> |
jSign を利用する場合も、PKCS#11 ライブラリによる KeyLocker 連携が可能です。Java ベースの署名処理を自動化したい場合に適しています。
| jSign は smctl healthcheck の Signing tools 一覧には表示されません。jSign の動作確認は実際の署名コマンドとログで確認してください。 |
| java -jar <jsign-5.0.jar> --keystore <pkcs11properties.cfg> --storepass changeit --storetype PKCS11 --alias <キーペアエイリアス> <署名対象ファイル> |
| 実際のコマンドや設定値は、利用する OS、Java バージョン、導入方式、権限設定により異なります。詳細な実装時は本ページ末尾の関連サイトを併せて 参照してください。 |
本番署名の前に、必ず接続確認とテスト署名を実施してください。特に初回設定時や端末変更時は、認証情報、ネットワーク接続、証明書参照、署名権限の各項目を確認することが重要です。
SMCTL 等による認証確認
証明書または鍵情報の一覧取得
テストファイルへの署名
タイムスタンプ付与の確認
署名後の検証
コマンドプロンプトで、設定した認証方法に応じて実行します。
静的認証(アプリでの認証情報保存、または手動設定):
| smctl healthcheck |
動的認証:
| smctl healthcheck --dynamic-auth |
接続状態、認証ユーザー・対象アカウント、署名権限(例:Can sign: Yes)、利用する署名ツールの連携状況を確認します。表示項目は認証方法やツールのバージョンにより異なります。
コマンドが見つからない場合は、SMCTL がインストールされているか、Path に登録されているかを確認してください。アプリで導入した場合も、アプリ本体に続けて SMCTL のインストールが必要です。
MSI の既定インストール先へ移動して実行する例:
| cd /d "C:\Program Files\DigiCert\DigiCert KeyLocker Tools" smctl healthcheck |
インストール先が異なる場合は、実際の SMCTL の配置先に置き換えてください。接続確認後は、テスト署名と署名後の検証も実施します。
参考:
| 事象 | 確認・対処 |
サインインに使うアカウントが分からない |
KeyLocker の Web 管理画面と同じ DigiCert ONE ユーザーを使用します。初回設定は案内メールを確認します。ユーザーが不明な場合は、アカウント管理者またはサポートへ確認してください。 |
Web ではサインインできるが、アプリではできない |
アプリの接続先リージョン・本番/デモの区分、認証方式、エラーを確認します。Version 1.9.0 以降では原則として OS の既定ブラウザで認証します。 |
アプリをインストールしたが smctl が見つからない |
[My client tools]から SMCTL を追加したか、実際のインストール先と Path を確認します。 |
動的認証で外部署名ツールとの連携に失敗する |
対応する KSP・PKCS#11 ライブラリと SM_DYNAMIC_AUTH の設定を確認します。詳細は 「7.0 共通設定(Click-to-Sign 以外)」 を参照してください。 |
| 事象 | 主な原因 |
確認ポイント |
対処の方向性 |
認証に失敗する |
API キー、クライアント証明書、アカウント情報の不整合 |
設定ファイル、証明書配置先、有効期限、権限 |
認証情報を再確認し、必要に応じて再発行する |
証明書が見つからない |
権限不足、対象証明書の割り当て未完了、設定ミス |
ユーザー権限、署名者設定、証明書参照条件 |
対象ユーザーへの割り当てと参照設定を見直す |
署名コマンドが失敗する |
ツール設定不備、プロバイダー設定不一致、パラメータ誤り |
ツール種別、使用ライブラリ、コマンドオプション |
対象ツールの公式設定手順に沿って再設定する |
タイムスタンプが付与されない |
タイムスタンプ URL 誤り、ネットワーク制限、オプション不足 |
指定 URL、プロキシ、外部通信可否 |
タイムスタンプ設定とネットワーク疎通を確認する |
Click-to-Sign が正常に動作しない |
クライアント設定不備、ログイン状態不整合、ローカル環境依存 |
アプリ設定、認証状態、ローカルログ |
トラブルシューティング資料に従ってログを確認する
|
トラブル調査時は、以下のログを確認してください。
項目 |
内容 |
ログ保存先 |
C:\Users\<ユーザー名>\.signingmanager\logs |
Click-to-Sign ログ |
digicert-click-to-sign.log |
SMCTL ログ |
smctl.log |
KSP ログ |
smksp.log |
PKCS#11 ログ |
smpkcs11.log |
エラーメッセージ / 状態 |
主な原因 |
確認・対処 |
Invalid api key or host server |
API キー誤り、または Host URL が正しくない |
APIキーとHostの接続先環境が一致しているか確認します。本番環境の例は https://clientauth.one.digicert.com です。 |
Invalid client certificate or passcode |
クライアント証明書のパス、またはパスワード誤り |
SM_CLIENT_CERT_FILE のパスとクライアント証明書パスワードを確認します。 |
status_code=403, access_denied |
署名者が未割り当て、またはキーペアエイリアス誤り |
DigiCert ONE / KeyLocker の署名者割り当てと、コマンドで指定したキーペアエイリアスを確認します。 |
SignTool: Mapped: No / Jarsigner: Mapped: No |
Path 環境変数にツールのパスが未設定 |
signtool.exe または jarsigner.exe の所在を確認し、Path に |
古い Windows 環境でクライアント証明書を利用できない |
AES + SHA-256 で暗号化されたクライアント証明書が古い Windows バージョンでサポートされない場合がある |
Windows バージョン、証明書暗号化方式、 |
運用開始後も、定期的に権限、証明書状態、署名フロー、利用端末を見直すことで、安全で継続的な署名運用につながります。
API キー、クライアント証明書、パスワードは厳重に管理してください。
署名端末を限定し、設定変更履歴を確認できるようにしてください。
本番利用前に、テスト署名と署名後の検証を実施してください。
利用者の追加・削除・異動・業務変更があった場合は、署名権限を確認し、必要に応じて見直してください。
自動化環境で利用する場合は、認証情報の保管先とローテーション手順をあらかじめ定めてください。
問題発生時に備えて、ログ採取手順と問い合わせ経路を事前に確認してください。
詳細な設定手順やツール別の実装例、トラブル対応が必要な場合は、以下の公式ドキュメントを参照してください。
一部英語サイトとなります。必要に応じてブラウザの翻訳機能などをご活用ください。
サイト名 |
概要 |
リンク |
DigiCert KeyLocker |
KeyLocker の全体像、主な機能、基本的な利用方法を確認できます。 |
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| DigiCert ONE Clients によるKeyLockerクライアントツールの導入 | DigiCert ONE Clientsのダウンロード、インストール、クライアントツールの追加および認証方法を確認できます。 | https://docs.digicert.com/en/digicert-keylocker/client-tools/digicert-one-clients.html |
| DigiCert ONE Clientsの初期設定 | アプリのインストール、DigiCert ONEへのサインインおよびユーザープロファイルの同期手順を確認できます。 | https://docs.digicert.com/en/platform-overview/platform-tools/digicert-one-clients/get-started-with-digicert-one-clients.html |
| KeyLocker Signer guide | DigiCert ONE Clientsを利用する方法と、手動で署名環境を設定する方法を確認できます。 | https://docs.digicert.com/en/digicert-keylocker/get-started/signer-guide.html |
| SMCTLの動的認証 | DigiCert ONE Clientsを使用した動的認証のコマンド、オプションおよび外部署名ツール利用時の設定を確認できます。 | https://docs.digicert.com/en/digicert-keylocker/client-tools/command-line-interface/smctl/dynamic-authentication-support-commands.html |
| DigiCert ONE Clientsのサインインブラウザ | Version 1.9.0以降で使用するブラウザの仕様、アプリ内ブラウザへの切り替え方法および既知の問題を確認できます。 | https://docs.digicert.com/en/platform-overview/platform-tools/digicert-one-clients/manage-digicert-one-clients-app/switch-your-browser-for-sign-in.html |
KeyLocker Configuration for Windows |
Windows 端末で KeyLocker を利用するための基本セットアップ手順を確認できます。 |
https://knowledge.digicert.com/tutorials/keylocker-configuration-for-windows |
Configure KeyLocker for Click-to-Sign |
Click-to-Sign で KeyLocker を利用するための設定方法を確認できます。 |
https://knowledge.digicert.com/tutorials/configure-keylocker-for-click-to-sign |
Configure KeyLocker for SMCTL |
SMCTL のインストール、認証設定、接続確認の方法を確認できます。 |
https://knowledge.digicert.com/tutorials/configure-keylocker-for-smctl |
Configure KeyLocker for Microsoft SignTool |
Microsoft SignTool で KeyLocker を利用するための設定方法を確認できます。 |
https://knowledge.digicert.com/tutorials/configure-keylocker-for-microsoft-signtool |
Configure KeyLocker for JarSigner using the DigiCert KSP Library |
JarSigner を DigiCert KSP Library 経由で利用する手順を確認できます。 |
|
Configure KeyLocker for JarSigner using the PKCS#11 Library |
JarSigner を PKCS#11 Library 経由で利用する手順を確認できます。 |
https://knowledge.digicert.com/tutorials/configure-keylocker-for-jarsigner-using-the-pkcs11-library |
Configure KeyLocker for JarSigner using the Java Cryptography Extension (JCE) Library |
JarSigner を JCE Library 経由で利用する構成や前提条件を確認できます。 |
|
Configure KeyLocker for jSign using the PKCS#11 Library |
jSign を PKCS#11 Library 経由で利用する設定方法を確認できます。 |
https://knowledge.digicert.com/tutorials/configure-keylocker-for-jsign-using-the-pkcs11-library |
Troubleshoot KeyLocker and Click-to-Sign |
KeyLocker と Click-to-Sign 利用時の代表的な不具合と対処方法を確認できます。 |
https://knowledge.digicert.com/troubleshooting/troubleshoot-keylocker-and-click-to-sign |
Docs: Troubleshoot |
KeyLocker 全般のトラブルシューティング情報や確認観点を参照できます。 |
https://docs.digicert.com/en/digicert-keylocker/troubleshoot.html |
Windows clients installer |
KeyLocker の Windows 向けクライアントツールのインストール手順を確認できます。 |
https://docs.digicert.com/en/digicert-keylocker/tools/tool-packages/windows-clients-installer.html |
SMCTL command manual |
SMCTL のコマンド一覧と使用方法を確認できます。 |
|
Healthcheck |
smctl healthcheck による構成確認とトラブルシューティングを確認できます。 |
|
SMCTL |
SMCTL で統合できる署名ツールの一覧と対応状況を確認できます。 |
https://docs.digicert.com/en/digicert-keylocker/tools/command-line-interface/smctl.html |
Files supported for signing |
KeyLocker で署名できるファイルの種類を確認できます。 |
|
User types |
サービスユーザーアカウントなど、ユーザータイプと権限の詳細を確認できます。 |
https://docs.digicert.com/ja/digicert-keylocker/general/users/types-of-users/user.html |